MX-30のロータリーの仕組み|発電専用のe-SKYACTIV R-EVとスペック

山道を走る赤いコンパクトSUVのMX-30ロータリーの仕組み記事のアイキャッチ

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『ロータリーが復活したって聞いたけど、MX-30ってロータリーで走るの?』と気になっている方も多いはずです。RX-8のような走りを想像すると、ちょっと戸惑いますよね。

結論から言うと、MX-30 ROTARY-EVのロータリーエンジンは発電専用です。タイヤを回すのはいつもモーターで、ロータリーは電池が減った時に電気をつくる役目なんです。

この記事を読めば、e-SKYACTIV R-EVの仕組みと、エンジン・モーター・電池のスペックが数字でつかめます。

目次

MX-30のロータリーは「走るため」ではなく「発電するため」

MX-30 ROTARY-EVのパワートレインは「e-SKYACTIV R-EV」と呼ばれます。シリーズ式のプラグインハイブリッドです。

先に結論

ロータリーエンジン(8C-PH型・0.830L・72PS)は発電だけを受け持ち、走りは常にモーター(170PS/260N・m)。電池は17.8kWhで、充電だけで走れる距離はWLTCで107kmです(マツダ公式・2026年9月現在)。

ロータリーを積んだ量産車はRX-8以来、約11年ぶりです。2023年9月14日に予約が始まり、2023年11月に発売されました。

流れを図にすると、こうなります。

電気と力の流れ
  1. 家や充電スポットで電池に充電する
  2. 電池の電気でモーターが回り、前輪を動かす
  3. 電池が減ってきたら、ロータリーエンジンが回って発電する
  4. つくった電気でモーターを回し、余った分は電池にためる
  5. ブレーキや減速の時は、モーターが発電して電池に戻す(回生)

『じゃあ、ロータリーの音や回転の気持ちよさは味わえないの?』と思いますよね。ロータリーは発電のために回るので、アクセルとエンジンの回転が直結する感覚とは違います。

MX-30 ROTARY-EVのロータリー発電とモーター駆動の流れを示した図解

ロータリーエンジンのスペック

まずは発電を受け持つエンジンです。数値はマツダ公式の主要諸元・装備表(2026年9月現在)の値です。

項目値
型式8C-PH型
種類水冷1ローター
総排気量0.830L
最高出力53kW(72PS)/4,500rpm
最大トルク112N・m/4,500rpm
燃料供給筒内直噴
燃料無鉛レギュラー
燃料タンク50L

排気量が0.830Lなので、自動車税は1.0L以下の区分で年25,000円です(2019年10月以降登録の自家用)。

ここは意外に思う方が多いところです。ロータリーと聞くとハイオクを思い浮かべがちですが、MX-30はレギュラーガソリンです。

ロータリーが選ばれた理由として、よく言われるのは「小さくて軽い」ことです。発電機として限られたスペースに収めやすいんです。

「RE」はロータリーエンジンの略

中古車の説明や雑誌で「RE」と書かれていたら、ロータリーエンジンのことです。MX-30ではあくまで発電機として使われています。

モーターと電池のスペック

走りを決めるのはモーターです。『MX-30の馬力は?』と聞かれたら、答えはモーターの数字になります。

項目値
モーター型式MV型(交流同期)
最高出力125kW(170PS)/9,000rpm
最大トルク260N・m
駆動用電池リチウムイオン(355V・50Ah・96個)
総電力量17.8kWh
駆動方式2WD(FF)のみ
最終減速比11.236

モーターは踏んだ瞬間から力が出るので、街中の出だしはなめらかです。トルクの数字はエンジン(112N・m)の2倍以上あります。

4WDの設定はありません。4WDがあったのは、2026年8月末で生産終了したマイルドハイブリッドだけです。詳しくはMX-30のマイルドハイブリッド生産終了の記事で見ています。

現行ROTARY-EVの主要諸元
  • 全長×全幅×全高 4,395×1,795×1,595mm
  • ホイールベース 2,655mm・最小回転半径 5.3m
  • 車両重量 1,780kg・乗車定員 5名
  • タイヤ 215/55R18(両グレード共通)
  • サスペンション 前マクファーソン式・後トーションビーム式

走行モードとパドルの使い方

ROTARY-EVには、ドライブセレクションで選べる走行モードが3つあります。名前は「ノーマル」「EV」「チャージ」です。

モード使いどころ
ノーマル普段使い。電池が減ってくると自動で発電する
EV電池の電気だけで走りたい時(住宅街や早朝など)
チャージ先のために電池を残したい、ためたい時

『スポーツモードはないの?』という声もありますが、公式の走行モードはこの3つです。走りの味付けを変えるモードではなく、電気の使い方を選ぶモードなんです。

代わりに、ハンドルの裏にパドルが付いています(全車標準)。ギアを変えるパドルシフトではなく、減速時の回生の強さを調整するものです。

例えばこんな使い方があります。

「下り坂でブレーキを踏みっぱなしになるのが嫌なんだけど」
「パドルで回生を強めると、アクセルを戻すだけで減速しやすくなりますよ」

リモートエンジンスタートは、2024年10月の改良でマイルドハイブリッド車に付いた装備です。ROTARY-EVで使える機能は、装備表と販売店で確かめてみてください。

燃費と、どこまで走れるか

『ロータリーって燃費が悪いんでしょ?』と心配する方もいますよね。MX-30の燃費は、充電した電気を使うかどうかで大きく変わります。

項目(WLTC)値
ハイブリッド燃費(総合)15.4km/L
市街地/郊外/高速16.1/14.8/15.5km/L
充電電力使用時走行距離107km
交流電力量消費率176Wh/km
一充電消費電力量17.30kWh

数値はマツダ公式の国土交通省審査値です。実際の燃費・電費は季節や走り方で変わります。

カタログ値で単純に計算すると、満充電でEV走行107km、そこから満タン50L×15.4km/Lで約770kmです。合わせて約877kmが机の上の目安になります。

ただし、これはあくまで計算上の数字です。エアコンや高速の割合で短くなるので、遠出の計画は余裕を持っておきましょう。

燃料代の比べ方はMX-30 ROTARY-EVの燃費と電気代込みの燃料代、走れる距離はMX-30 ROTARY-EVの航続距離で詳しく見ています。

MX-30 ROTARY-EVのEV走行とガソリン発電を合わせた走行距離の目安を示した図解

レンジエクステンダーとどう違う?

『エンジンで発電するなら、レンジエクステンダーEVと同じでは?』という方もいますよね。考え方は近いですが、MX-30は「プラグインハイブリッド」として売られています。

項目MX-30 ROTARY-EV
充電だけで走れる距離(WLTC)107km
発電用エンジン0.830Lロータリー(72PS)
燃料タンク50L
ハイブリッド燃費(WLTC)15.4km/L

電池だけで足りる日は電気で、遠出の日はガソリンで発電して走る、という使い分けができます。エンジンを「おまけ」にせず、50Lのタンクで長い距離も走れるように作られているんです。

エンジンがいつ回るかは、電池の残りや選んでいるモードで変わります。EVモードなら電池の電気だけで走り、チャージモードなら電池をためるために発電します。

充電と給電でできること

ROTARY-EVは、普通充電と急速充電(CHAdeMO)の両方に対応しています。全車に3kWの普通充電ケーブルと収納ケースが付いてきます。

さらに、V2L・V2Hに対応しています。車の電気を家や家電に回せるので、停電の時の備えにもなるんです。

装備ROTARY-EVNatural Monotone
普通充電・急速充電(CHAdeMO)対応対応
V2L・V2H対応対応
AC1500W/AC150W電源オプション(66,000円)標準
価格(税込)4,433,000円4,983,000円

例えば、キャンプで電気ケトルを使ったり、停電の時にスマホや照明の電源にしたりできます。AC1500W電源はNatural Monotoneなら最初から付いていて、ROTARY-EVはオプションで付けられます。

『V2Hって何がいいの?』という方もいますよね。対応する機器を家に付けると、車の電池の電気を家に送れます。機器や工事の費用は別にかかるので、見積もりを取って確かめてみてください。

充電にかかる時間は、設備や電池の残りで変わるのでここでは断定しません。自宅の充電の準備はMX-30 ROTARY-EVの充電方法で見ています。

よくある勘違い

「充電しないと走れない」と思われがちですが、ROTARY-EVは給油だけでも走れます。ただし充電せずに乗ると、電池の強みを使い切れません。自宅で充電できるかどうかで、向き不向きが分かれます。

ROTARY-EVの見積もりを取る前に

仕組みが分かったら、次は自分の使い方で元が取れるかどうかです。2つのグレードは、走りも燃費も同じです。

違いはシートやオーディオ、ライト、運転支援などの装備です。55万円の差の中身はROTARY-EVとNatural Monotoneの違いで比べています。

ロータリー発電の良いところ
  • ふだんは電気で静かに走れる
  • 電池が減ってもガソリンで遠出できる
  • エンジンが小さく、自動車税は年25,000円
気をつけたいところ
  • 電池だけで走れる距離は107km(WLTC)
  • 給油だけで乗ると燃費は15.4km/L前後
  • 駆動は2WD(FF)のみ

MX-30がこれまでどう変わってきたかは、MX-30の歴代モデルと年次改良で年表にしています。

見積もりを取る時は、値引きの目安を先に知っておくと話が早いですよ。MX-30の値引き相場と交渉の順番を読んでから、複数の見積もりを並べて比べてみてください。

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MX-30の値段、先に相場を見ておく

今の車の買取相場と、MX-30の値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。

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※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

よくある質問

MX-30はロータリーエンジンで走るのですか?

いいえ。ロータリーエンジンは発電専用で、走りはいつもモーターです。ロータリーでつくった電気でモーターを回します。

MX-30 ROTARY-EVの馬力とトルクは?

走りを受け持つモーターが170PS(125kW)・260N・mです。ロータリーエンジンは72PS・112N・mで、発電に使われます。

ロータリーエンジンの排気量はいくつですか?

0.830Lです。そのため自動車税は1.0L以下の区分で、年25,000円になります。

ガソリンはハイオクですか?

無鉛レギュラーです。燃料タンクは50Lです。

駆動方式は何ですか?

2WD(FF)だけです。現行のMX-30に4WDの設定はありません。

まとめ

この記事の要点
  • MX-30のロータリー(8C-PH・0.830L・72PS)は発電専用で、走りは常にモーター
  • モーターは170PS・260N・m、電池は17.8kWh、駆動は2WD(FF)のみ
  • WLTCでEV走行107km、ハイブリッド燃費15.4km/L、燃料はレギュラー50L
  • 走行モードはノーマル・EV・チャージ。パドルは回生の強さを変える
  • 価格はROTARY-EV 4,433,000円、Natural Monotone 4,983,000円(税込)
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MX-30買いたいドットコム 編集部

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